インプラント
今から40年前スウェーデンのブローネマルク教授が、チタンと骨が強固に結合することを発見し、これを人の人工歯根として応用したのが現在のインプラントの始まりです.
その後、インプラント形態や術式の改善によって、チタンと骨との結合は長期的にも安定し、歯科治療の重要な手段として認められています.現在、世界中で歯を失った方々への治療として、毎日多くのインプラントが使われています.
最近は技術の進歩によりCTとコンピューターを組み合わせたコンピュータ・ガイド・サージェリーなども可能になりました.
インプラントは、骨に強固に結合するチタンなどの材料を使って失った歯を回復する治療です.実際には、ネジのような人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に金属やセラミックの歯を作ります.しかし、インプラントにも利点欠点があり、他の治療との違いをよく検討して治療されることをお勧めします。
インプラントの利点
1.しっかり咬むことができるので、生活や仕事の自信が回復する
2.入れ歯のように取り外す必要がなく、形も元の歯に近いので違和感が少ない
3.隣りの歯を削ることなく失った歯を回復できる
4.顎の骨が減るのを防いでくれる(入れ歯を使うと骨が圧迫されて吸収する)
5. 自分の歯が長持ちする(インプラントがかむ力を負担してくれるため)
インプラントの欠点
1.費用がかかる
2.手術が必要
3.全身状態や骨の状態によっては適応できない場合がある
4.清潔な手術、CT画像などの正確な診断が必要である
5.治療期間がかかる(3ヶ月程度)
ブリッジの欠点
1.土台の歯を削るため、虫歯のリスクが高くなる
2.土台の歯の負担が増えて寿命が短くなる
3.修理ができない
4.歯を削るため歯の神経(歯髄)を取る場合があり、歯がもろくなる
入れ歯の欠点
1.床や金属のアームがあるので違和感が大きい
2.バネをかけた歯の寿命が短くなる
3.咬む力が低いく、残った歯の負担が大きくなる
4.長期間使うと床の部分の顎の骨が吸収して減る
5.取り外しや清掃のため人目が気になる
6.発音が不自然になる場合がある |
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